「陽菜ってさ…、普段の生活に刺激を求めたりしないの…?」 「えっ…?」 学校からの帰り道。 友達の明衣(メイ)の言葉に、私は間の抜けた声を出してしまった。 刺激って…何のこと? ポカンとハテナマークを浮かべていると、明衣はハァ…と大きなため息を一つ零した。 「彼氏欲しいとか…、甘い恋愛したいとか…思ったりしない?」 「えぇっ、彼氏!?私には早いよ。まだ早いっ!」 慌てて首をブンブンと振ると、明衣は苦笑いを浮かべた。