「…はい!

わかりました!!

そこまで言うのでしたら、やりましょう。」










やってやろうじゃないの!!






私の歌の情熱は

アイツなんかに負けないんだから!!







私の気合いを見て、社長は立ち上がり言った。









「よしっ、決まりだ!

高丘ちゃん。


早速、レイミさんの所へ

美紀ちゃんを連れて行ってくれ!」






社長がそう言うと、

高丘さんは、頷いて「私について来て」と言ってきた。







「はい。」






返事をして、私は、素直について行った。















素直…と言ったものの、

やっぱり歩いて行くうちに

次々と疑問が浮かんできた。








…レイミさんって一体誰だろう?




スタッフの人かなんかかな?






そして、これから何処に行くのだろう?






謎のまま連れて来られたのは、

変哲のない部屋だった。






高丘さんは、

部屋のドアノブに手をかけて言った。








「美紀ちゃんは、今日から二週間、事務所に着いたら、

まず、この部屋へ来るようにしてね。」









「は、はい。」







私が、返事をすると、

高丘さんは、ガチャリとドアを開けた。