スタジオを抜け出して、外へ出ると、 たくさんのファン達がいた。 その波を、掻き分けるように、 無我夢中で走り…。 気づいたら、 見覚えのある道に出ていた。 もう辺りは、すっかり闇に、 包まれている。 私は、何となく息をついて、 トボトボと家へと帰った。