遠夜も、

眉間にしわを寄せていた。







「社長!

あんまりですよ!!


同じ時間、

同じ場所に美紀が、

二人も存在

出来るはず

無いじゃないですか。


というか、

無理ですよ!!





Voiceにとって、

今日は大切な日なんです。



社長が一番

分かってる事じゃないですか!」









社長は、

「いや…その…わかってるような…」

とか、

曖昧なことを言っていた。






温厚な遠夜も、

我慢なら無いと

机を”バン!”と叩いて、

立ち上がって言った。








「美紀は、

俺のパートナーなんです。



例え、

相手が梓でも、

譲る気ありません。




美紀は渡しません。




代わるなら、

梓の伴奏を

誰か代わりの人に

やってもらって下さい!」







遠夜…。




しかし、社長は、表情を固くして首を振った。