「失礼します。 今回、 主演を勤めさせて頂きます、 瀬川 梓と神崎 美紀です。 よろしくお願いします。」 突然、 大きな声でそういうと、 私の頭を片手で 無理矢理、お辞儀させながら、 自分も、しっかりとお辞儀した。 頭を下げた時、 「…こーゆーとこに来たら、 まず挨拶。 常識だぞ? 覚えとけよ。」 そう耳元で言った。 …はい?