「まぁ!ひどい話!」 遠夜が 何か言う前に、 傍で、 ずっと ヘアメイクしていた レイミさんが、 悲鳴を 上げるように言った。 「なによ、それ!! "女のひがみ" ってやつじゃない?! 美紀ちゃんの才能に 嫉妬してるんだわ! 気にすることなんて、 全然無いわよ!!」 遠夜も、頷いて言った。 「そうだよ。 そんなの 気にしないでいいよ! 美紀は、 それだけの 素質があるんだから。」 私は、苦笑いして言った。