入ってきた瞬間、
嫌な沈黙が流れた。
ゆっくり来たから、
みんな着替え終わっていて、
私達しか、居ない。
…明らかに、
この人達は、
私に敵意を向けている。
私と優は、
恐怖に息を飲んだ。
「あなたが、神咲美紀?」
その中で、
1番体格のいい女子が、
私を見て(睨んで)、そう言った。
私が、恐る恐る
「はい」
と言えたか言えないか、
その隣にいた、
見た目、
すごくかわいい子が、
その顔から想像できないような、
低い声で言った。
「最近、
随分と梓や遠夜の傍で
目立ってるみたいだけど…。
調子に乗らないでよ!
ブサイクな顔してるくせに。
目障りなのよ!」
続けて、他の女子も言った。
「そうよ!
梓君や遠夜君と
仲良くしちゃって。
不釣り合いなのよ!」