「ったく…。 しょうがねーな。」 突然、 私の背中と足の方に手を伸ばして、 そのまま、軽々と抱き上げた。 「きゃあっっ!!!」 私は、思わず悲鳴を上げた。 こ、これって、 私、 お姫様抱っこってやつ、 してもらってる?? 「うるせぇ!! 耳元で叫ぶな!」 梓は、そう言うと、スタスタと歩き始めた。