♪22♪ ステージから降りると、 梓は、私の肩を叩いて言った。 「お疲れ様!! 無事、終わったな。 お前、リハーサルより 上手かったじゃん!」 「…。」 梓の言葉に私は、 俯いたまま、何も答えなかった。 別に、本番、納得いかなかった…とか、 そう言う訳じゃない。 ただ 『激痛』 のあまり、答えられなかった。