駅にむかってると、
「あれ?華恋ちゃん?」


「松原さま?」


「なんでやめちゃったんだよ~」

「ごめんなさい~」

お客様には妊娠のことは
言ってない。

最後までカリスマキャバ嬢との

偽装恋愛を続けてほしかったから。

「ホストとデキてたって本当?」

「え?なわけないじゃないですかぁぁ」

「そうだよね。あ、仕事戻んなきゃ。」

「頑張って下さいね」

松原さんは笑って走っていった。



それから駅につくまで

キャッチにあったけど
あたしの顔をみるなり
あ、すいませんって
誤って去っていく。


あぁ~なつかしいな。

あたし夜の世界で輝いてたんだな。


戻りたくないといえば
ウソになるけど、
あたしはもう1人じゃないんだ。

ちびちゃんが負担なんて
思ったことない。