爆発音は城にも

届いていた。

エリナは椅子に座って

紅茶を飲んでいて

目線を外にやる

アィラも書類から

視線を離し外を見た。

「爆発?珍しいわね…」

「あの場所はクロネコが
主に会うために向かう
方角に近いな…エリナ様」

「クルトが通う道に
近いって今日は主とやら
に会う日じゃない!」

「名前をお呼びしてる
のに話しを聞いて
ください…」

「ビックリしたのよ!
で、何なのよ……」