一人相互を崩していると、街灯に照らされた少し古びたアパートが目の前に迫っていた。 カンカンカンと階段をのぼり、自分の部屋の前に到着。 ガチャガチャと鍵を回して、ドアを前に押し出して開けたその瞬間、 「パンッ!」 なんとも軽快な音が響く。 音に反射して、閉じたまぶたを押上げる。 「めりぃーくりすまぁーすっ!」 少し舌足らずに投げかけられた言葉に、俺も 「メリークリスマス」 そう、笑顔で返した。