クリスマスプレゼントはサンタさん


からかうように環奈に訊ねると、環奈はプイッとそっぽを向いてしまった。

あー、怒っちゃったか?


「さ、サンタさんは悪い子にはプレゼントあげないもん!光輝悪い子だからこれ以上キスしない」

えっ…あっ…えぇぇ!!


「ゴメン、ゴメンなさい。からかいすぎたっ!」

俺は平謝りする。えっ、だって、キスしないって!勘弁してくれ!


完全に背を向けられてしまって、困った。

「ゴメンって」

背後から腕を回し、力をこめる。環奈の甘い香りが鼻をくすぐる。

後ろから抱きしめる俺に向かって、環奈は言った。


「反省してる?」