環奈は叫び、それから罵声を浴びせる。
「ちょ、いきなり、バカじゃん!!」
着てるサンタの服と同じくらい、顔を真っ赤にして怒る環奈がおかしくて、可愛くて、思わずクスクスと笑ってしまった。
「何笑ってんの!あたし怒ってんだけどぉ!何でいきなりキスすんの!」
環奈こと、サンタさんはポカポカと俺を叩き、にらみつける。
顔をしかめて怒るサンタさんの頬をそっと撫でた。
「______何でって…
サンタさんからクリスマスプレゼントもらったんだけど?」
微笑みかけると、サンタさんは「ばかぁ」と小さく声を漏らした。
「あっ、でももらったクリスマスプレゼントはサンタさんだったね。
クリスマスプレゼントがサンタクロースってありなのかな?」

