ホントにすげぇ助かる。 今…俺余裕ないし。 二人でケーキをつつきはじめる。環奈はせっせとフォークを動かしていた。 「あんまー。ケーキ最高」 ともぐもぐしながら声をもらす。口元の右側には、生クリームがポツリとついていて、唇は油でテラテラと輝いていた。 もう、やばい。 意識してしまって、目のやり場がなくなった。思わず目をそらす。 「く、口。クリームついてる」