お互い、あまりにも顔の距離が近すぎて、ボンっ!と表情を赤らめた。
両方が距離をあけるために飛びのく。
「わわわ、ご、ごめん」
「ご、ごめんね!あ、ろうそくとけちゃう!」
結局的に、環奈が火を消して俺が電気のスイッチを再び入れた。
「な、なんかゴメン」
「やや、謝ることじゃない、よ。うん」
あー、心臓やばい。
俺、さっきキスとかなんとか考えたよな。
そんなことを考えていたせいで、余計に俺は気まずい。でも、やっぱ_______。
「っ~~、ケーキ食べよ!」
なんとかこの固まった空気をほぐそうと、環奈は無理やり明るい声を出した。

