だけど突如、環奈は意味不明な行動にでる。
サンタ服のポケットから色とりどりのろうそくを取り出し、ケーキの上に立てていく。
「ちょ、何やってんの」
慌てて止めようとすると環奈は首をかしげた。
「え、普通ろうそく立てない?」
_______どうやら環奈の家ではクリスマスもろうそくを立てるらしい。
いや、イエス・キリストの誕生日なのは分かりますが…2010本も立てるのですか?
とりあえずきりよく10本立てたらしい。ライターで一つずつ火をともしていく。
すべてのろうそくに火がつくと、環奈は電気のスイッチをきった。
部屋は暗く、お互いの顔を照らすのは、ゆらゆらとゆれるろうそくの光だけ。
なんていうかロマンチック。わずかな光だけなので、環奈の顔に影が落ちていて…それはそれで______…。
何だか胸の高鳴りが…ヤバイ。

