和気あいあいと食べているうちに、テーブルの上は片付いていく。 完全に全ての皿が空いた。こりゃ、7割は環奈が食べたな。 「あー、腹いっぱい」 呻くように言うと、環奈は怒って口をとがらせた。 「何言ってんの、ケーキあんじゃん」 「え、明日食おうよ。俺無理だわ」 「でもクリスマスに食べなきゃダメだよ。わがままでもいいんでしょ?」 駄々をこねそうなので、俺も渋々了解する。 ま、いっか。今日はクリスマスだし。特別だもんな。 嬉しそうに冷蔵庫に駆け寄っていくサンタさんに俺は苦笑したのであった。