恋するサンタクロース

「ありがとうございました!」

サンタの帽子をとって頭を下げる長門がどこか他人行儀に思えて寂しさを覚えながら、同じようにお辞儀をして店から出ようとする彼女を店長が呼び止めた。

「譲ちゃん、ちょいと待ってくれ。 おい、朝霧!お前今日はもう上がれ」