「じゃあ、1050円だ。 悪いな」 「いえ、私が助けてもらったんですから。 全然足りません」 「ははっ。 律儀だな、譲ちゃん!」 店長はエレナから代金を受け取ってケーキの箱を再度差し出す。 今度は箱を受け取った。