あたたかな結晶



その態度にイラっときたのか、しずがあたしの机の上に上半身を乗り出してくる。

机に伏せるような格好であたしを見上げてくる。


「なんでこっち向かねぇんだよ」

「だからノート写してるの!邪魔しないで」

「こっち向け」


両手で顔を挟みこまれて、無理やりしずの方を向かせられる。

何か嫌なことでもあったんだろうか。

今日のしずはわがままだ。


「どうしちゃったの、しず?」

「何が」

「いつもはそんなこと言わないのに」


妙に怒りっぽかったり優しかったりわがままだったり。

でもそれって…。


「なんか今日は、いろんなしずが見れてる気がする」

ヒーローなだけじゃない、ちょっと格好悪いしずも。