グローレン直々の言葉により、蒼真は『Operation Sunset』に参加する。
国連軍モスクワ管区へと向かい、その発動の日まで待機する事になる。
それは妹の真生が眠る、忌まわしき思い出しかない土地、イギリス支部からの旅立ちを意味した。
妹の死以降、腫れ物に触れるような扱いを受けてどこか浮いた存在だった蒼真。
仲間らしい仲間もいない。
蒼真自身も努めて他人と関わり合いになる事を避けてきた。
イギリス支部を出立するこの日も、彼と別れを惜しむ者など誰一人としていない。
彼自身が望んだ事。
『忌み嫌われる』完全抗体保有者が、勝手にこの土地を離れるだけだ。
蒼真の胸の内には、清々しささえあった。
国連軍モスクワ管区へと向かい、その発動の日まで待機する事になる。
それは妹の真生が眠る、忌まわしき思い出しかない土地、イギリス支部からの旅立ちを意味した。
妹の死以降、腫れ物に触れるような扱いを受けてどこか浮いた存在だった蒼真。
仲間らしい仲間もいない。
蒼真自身も努めて他人と関わり合いになる事を避けてきた。
イギリス支部を出立するこの日も、彼と別れを惜しむ者など誰一人としていない。
彼自身が望んだ事。
『忌み嫌われる』完全抗体保有者が、勝手にこの土地を離れるだけだ。
蒼真の胸の内には、清々しささえあった。


