「たとえばあんたの子供が、野犬に噛み殺されたとする。その時にあんたは言うのか?…『野犬は臆病で、子供を恐れるあまり噛み付いてしまっただけだから罪はない』と…愛する子供の命を奪った野犬を、そんな理由で赦す事ができるのか?」
蒼真の言葉に会議室は静まり返る。
「し、しかしだね、沖田少尉!このままではいつまで経っても戦争は続くのだよ?AOKと人類が殺し殺される不毛な争いが、延々と続く事になるのだよ?」
「終わるさ」
蒼真は科学者に背を向け、顔だけを向ける。
「AOKを殺し尽くせば戦争は終わる」
その時の戦慄するような蒼真の表情を、科学者は一生忘れる事はないだろう。
…一人会議室を出て行く蒼真。
その足が扉の前で止まり。
「AOKに殺されたのならまだいい」
蒼真はもう一度だけ振り向いた。
「妹の真生は…同じ人間に嬲り殺しにされたんだ…」
蒼真の言葉に会議室は静まり返る。
「し、しかしだね、沖田少尉!このままではいつまで経っても戦争は続くのだよ?AOKと人類が殺し殺される不毛な争いが、延々と続く事になるのだよ?」
「終わるさ」
蒼真は科学者に背を向け、顔だけを向ける。
「AOKを殺し尽くせば戦争は終わる」
その時の戦慄するような蒼真の表情を、科学者は一生忘れる事はないだろう。
…一人会議室を出て行く蒼真。
その足が扉の前で止まり。
「AOKに殺されたのならまだいい」
蒼真はもう一度だけ振り向いた。
「妹の真生は…同じ人間に嬲り殺しにされたんだ…」


