alternativeⅡ

「………!」

見透かされ、ルシファーの表情が硬くなる。

「お前は臓器移植実験被験者として、生きる事に疲れ果てている…人でなき者になってしまったと、自分の命を軽視している…気持ちはわかる。だが…」

「だまレェエェェエェェエェエエェェッ!!」

火がついたように絶叫するルシファー。

直後。

「ぐぇっ!げほっ!げほげほげほげほっ!うぐっ!…えぇえぇぇっ!うげぇえぇぇっ!」

地面に這い蹲り、咳き込み、嘔吐を繰り返す。

AOKの臓器が完全には適応していないが故の拒絶反応。

全身…体の内外を問わずに走る激痛。

ルシファーはいつ襲い掛かるとも知れない拒絶反応とも、ずっと戦い続けているのだ。

「……誰か救護室に案内してくれ」

ルシファーに肩を貸そうとするアレクセイ。

だが。