鉄格子の向こうから、嘲笑するように兵士を見るルシファー。
これまで自分の事を『失敗作』と虐げてきた者が、助けてくれと頭を下げに来ているのだ。
彼にしてみれば、こんなに可笑しい事はない。
同時に彼の視線は、『僕に物を頼むのに、その口の利き方はないだろう?』と告げていた。
「ル、ルシファー少佐…」
兵士は頭を垂れる。
「我々一般兵士の力では、AOKには太刀打ちできないのです…どうか…どうか少佐のお力を…」
「……」
薄笑いを浮かべたまま、小指で耳の穴をほじりながら、ルシファーは興味なさげに呟く。
「僕の10式近接戦闘用軍刀と90式歩兵強化装備は…?」
「こ、ここに準備しています…」
ルシファーの機嫌をとるように装備品を差し出す兵士。
ルシファーはそれをしゃくり取ると、鉄格子の中でゆっくりと装備を身につけた。
これまで自分の事を『失敗作』と虐げてきた者が、助けてくれと頭を下げに来ているのだ。
彼にしてみれば、こんなに可笑しい事はない。
同時に彼の視線は、『僕に物を頼むのに、その口の利き方はないだろう?』と告げていた。
「ル、ルシファー少佐…」
兵士は頭を垂れる。
「我々一般兵士の力では、AOKには太刀打ちできないのです…どうか…どうか少佐のお力を…」
「……」
薄笑いを浮かべたまま、小指で耳の穴をほじりながら、ルシファーは興味なさげに呟く。
「僕の10式近接戦闘用軍刀と90式歩兵強化装備は…?」
「こ、ここに準備しています…」
ルシファーの機嫌をとるように装備品を差し出す兵士。
ルシファーはそれをしゃくり取ると、鉄格子の中でゆっくりと装備を身につけた。


