バージニア州にあるアメリカ特殊部隊『Navy SEALs』の本部、リトルクリーク基地。

過酷な訓練の合間に、Navy SEALsの隊員達が会話している。

「聞いたか?フォートブラッグ基地の話」

「ああ、宇宙鉱石が落ちてきたんだって?」

「宇宙鉱石ってあれか?例の『時雨分隊』の連中が装備していた軍刀の素材になった…」

宇宙鉱石落着の情報は、瞬く間に他支部にも伝わっていた。

同じ北米に居を構える基地だ。

とりわけ情報も早い。

「今回の宇宙鉱石は、弾丸に加工されて一般兵にも支給されるんだとよ。今兵器工廠のあるモスクワ管区に輸送中らしい」

「お!じゃあ完全抗体保有者に頼りきらなくても、俺達でも化け物どもと戦えるって事だな!」

これまでの戦いでは、一般兵士はあくまでも完全抗体保有者達の援護役でしかなかった。

自分達も最前線に立って戦える。

その事に兵士達は戦意を高める。

別に殺し合いを好んでいる訳ではない。

しかし、己の手で愛するものを守る為に戦える。

その事が兵士達の士気を向上させた。