alternativeⅡ

こうなれば、せめて落着予測地点に緊急警報を発令して、避難を促すしかない。

しかし。

「待って下さい!現在予測地点を割り出し中!」

「何故もっと早くにやっておかない!」

苛立ちにジムは局員を怒鳴りつける。

今がどんな状況かわかっているのか?

安穏と流れ星を観測しているんじゃないんだぞ!

部下の不手際をなじりつつ、呑気に仮眠をとっていた自分にも反吐が出そうになる。

こうしている間にも、隕石はどんどん地表に近づいてくる。

或いは、新たなる災厄の種かもしれない、望まざる宇宙からの贈り物が…!