alternativeⅡ

管制室に飛び込むジム。

「状況は!」

「隕石、既に大気圏突入コースです!」

オペレーターが青ざめた顔でジムに告げる。

「コースを変えろ!国連軍に連絡、核ミサイルでも何でも使って隕石の軌道を変えるんだ!」

ジムが矢継ぎ早に指示を出し、局員達が慌てるものの。

「無理です!今からの連絡では準備に間に合いません!」

「日本近海に飛来した宇宙鉱石より大型の隕石と思われます!」

「くっ…!」

軌道変更は間に合わない。

迎撃か?

いや、今から軍に連絡していたのではそれも無理だろう。

ジムは悔しげに歯噛みした。