alternativeⅡ

後頭部を押さえ、振り向く蒼真。

「あ…」

その目が丸くなる。

そこに立っていたのは、彼の所属していたイギリス支部の特殊部隊SASの隊員達だった。

つまりは、頑なに他人との交流を拒む蒼真が唯一仲間と認めている同僚達だ。

「てめぇ、沖田!」

SASの隊員の一人が、蒼真の胸ぐらを掴む!

「イギリス支部を出発する時は、少しは捻くれた根性が直ったと思ってたのに、こっちに来たらまたそんなツンデレぶり見せてやがるのか!」

あまりに乱暴な隊員の言動。

「だ、黙れ!」

蒼真は隊員の手を払いのける。

が、隊員も負けじとまた胸ぐらを掴んだ!

「黙るもんか!いつまで甘ったれた事言って周りに迷惑かけるつもりだ!しかもあんな美人に辛く当たりやがって!」

隊員が妃を指差す。

「お前らに何がわかる!」

蒼真は隊員を押し退けた。

「いいか!あの女はAOK臓器移植実験の…」

言いかける蒼真。

だがその言葉を聞き終わらないうちに。

「どんな理由があろうと関係有るかっ!」

隊員は蒼真の頬を音高く殴った!