alternativeⅡ

喜びに表情を綻ばせていたシオンが、一瞬にして顔を凍てつかせる。

それに悪びれる様子もなく、蒼真は呟く。

「単独行動よりは、部隊内にいた方が俺も有利に戦える。それだけの理由だ」

彼の視線は、妃へと向けられた。

「いざとなれば『盾』に使える人間もいるしな」

「……っ」

あまりにも辛辣な言葉。

前を向いていられなくなり、妃は俯いてしまう。

「おい沖田少尉…!」

幾ら何でも度が過ぎる。

アレクセイがその言葉を撤回させようとした時だった。

「こぉぉおぉらっ!沖田ぁっ!」

突然一人の金髪の兵士が、蒼真の後頭部を平手で引っぱたく!

「ぅきゅっ!?!?!?」

その大胆なツッコミに目を白黒させるシオン。

当然だろう。

クールで他人を寄せ付けない雰囲気を常に醸し出している蒼真に、これ程のツッコミをできる者が存在したとは。