alternativeⅡ

どうやって二人を『仲間』として迎え入れればいいのか。

有効な方法が見つからないまま、悪戯に時だけが流れていく。

せめてもの対策として、アレクセイ達三人での連携訓練を日々こなしながら、最終作戦までの待機期間が過ぎていく。

…その間、ルシファーと蒼真は一切アレクセイ分隊に近づく事はなかった。

蒼真は毎日一人で己の鍛錬をしているようだったし、ルシファーに関しては普段どこにいるのかさえ杳として知れない。

「こんな事で…本当に、『Operation Sunset』は成功するんでしょうか…」

モスクワ管区の訓練場。

妃と剣術の訓練をしながらシオンが言う。

素人同然の妃に合わせて、相当な手加減をしての訓練だ。

「何から何まで足手纏いよね、私…」

手加減したシオンにさえ必死に食らいつきながら、ふと妃がそんな呟きを漏らす。

兵士としても、仲間としても、自分は部隊の皆に迷惑をかけている。

その事が、妃の心に暗い影を落としていた。