alternativeⅡ

「グローレン少将」

妃がグローレンに言う。

「私をアレクセイ分隊から外してください。私がいては、部隊のチームワークは一向に纏まりません」

確かに彼女の言い分には一理あった。

臓器移植実験の被験者であるルシファー、AOKや完全抗体保有者を軽視する者を嫌う蒼真にとって、妃は忌むべき対象だ。

彼らと妃が、仲間意識を持って部隊で作戦行動を共にする事は極めて難しい。

しかし。

「言い分はわかるが、『Operation Sunset』では妃少尉のAOK研究の知識も必ず必要になる。君にはアレクセイ分隊に同行してもらわなければならない。現場での知識や判断も絶対に必要になる筈だ」

グローレンは妃が部隊から外れる事を、良しとは考えていないようだった。

そしてアレクセイもまた。

「妃少尉、君はそうやっていつまでも己の過去から逃げ回るつもりか?」

彼女を真摯な瞳で見つめながら言った。