alternativeⅡ

親友でもある時雨もまた、完全抗体保有者という理由で激戦区へと送られていく。

彼女はいつ致命傷を負い、命の危険に晒されるかわからなかった。

そんな彼女達完全抗体保有者が、少しでも生存率を上げられるように。

妃はAOKの生態を研究する傍ら、完全抗体にも着目していた。

非常に高い生命力を持つAOKと、そのAOKの分泌物を体内に入れても拒否反応を起こさない完全抗体。

ならば完全抗体保有者が万が一重傷を負っても、AOKの肉体の一部を移植すれば『替え』になるのではないか。

そう。

AOK臓器移植実験とは、本来は兵士の命を救う為の医療技術だったのである。