小刻みに妃の体が震える。

ルシファーがAOK臓器移植実験の被験者であると知った時から、彼女の様子は明らかにおかしかった。

「どうした、妃少尉…具合でも悪いのか?」

「妃さん、顔が真っ青…大丈夫ですか?」

アレクセイとシオンが気遣う言葉も、妃の耳には届いていないかのようだ。

青ざめた唇。

その唇が、か細い声をようやく紡ぎ出す。

「私は…ルシファー少佐に負い目があるの…」

ギュッと両手を握り拳にして。

彼女は戦慄の告白をする。