alternativeⅡ

シオンが到着した事で、『Operation Sunset』に参加する完全抗体保有者は全員モスクワ管区に揃った。

その日の夕食後、完全抗体保有者の面々は司令室への出頭命令を受ける。

「失礼致します」

司令室のドアをノックし、入室したアレクセイが敬礼する。

「アレクセイ・ラゼスタ大尉以下、完全抗体保有者4名、出頭致しました。お呼びでしょうか、司令」

「うむ」

国連軍モスクワ管区司令、ディック・グローレン少将は席を立った。

「各支部からの長旅ご苦労だった。既に私と面識のある者もいると思うが、改めて自己紹介しておこう…この国連軍モスクワ管区の司令を務めている、ディック・グローレンだ。来たるべき『Operation Sunset』では指揮官も任されている」

両手を後ろに組み、老齢とは思えないほど背筋を伸ばして、グローレンは完全抗体保有者達を見た。