alternativeⅡ

あらためて。

「失礼する」

アレクセイは医務室のドアをノックする。

「どうぞ~」

室内からの声。

アレクセイはシオンを伴って入室した。

「…あら?大尉、そのお人形さんみたいな可愛らしい子は誰?」

白衣を着た日本人女性の軍医が、シオンの顔を見て微笑んだ。

「き、今日からこの基地でお世話になりますっ、シオン・ハルトマン臨時少尉でしゅっ!」

緊張しているのか、軽く語尾を噛むシオン。

「そういう事だ。彼女の健康診断をお願いしたい」

アレクセイがシオンの背中を軽く押した。

「あぁ、そういう用件ね。いいわ、引き受けます」

立ち上がった女性軍医…森野 妃はシオンの肩にポンと手を置いた後。

「何してるのかしら?」

アレクセイをからかうように見る。

「レディの健康診断よ?殿方は退室してちょうだい」