alternativeⅡ

話に聞いていたドイツからの完全抗体保有者が、想像以上に若い少女だった事に驚きつつ、アレクセイはシオンを案内する。

「まずは健康診断を受けてもらわなければならない」

「健康診断?」

シオンが首を傾げる。

「ああ。作戦に参加する兵士が、任務に耐えられないような病気や怪我を負っていないか…また基地では多くの兵士との共同生活だ。万が一伝染病の類でもあれば、多くの兵士が感染しかねないからな」

レディに対してサラリと失礼な事を言うアレクセイ。

軍の規則に則っているだけであり、悪気のない所がタチが悪い。

ともかく、アレクセイの後をついていくシオン。

その途中。

「…アレクセイさん、あれは?」

軍の資材搬入港を通りかかったシオンは、輸送艦から下ろされる巨大な岩に目を奪われた。