あるところに黒い鳥がいました。 ワタリガラスです。 街の人からは凶兆を示す鳥だと言われて嫌われていました。 だから、自分はいやな存在なんだと思うようになったのです。 彼女、ワタリガラスは色々な世界を見てきていました。 そして、様々なところで罵詈雑言を吐かれてきました。 それにも既に慣れてしまって。しかし、心のどこかで寂しさを抱えて生きていました。