海斗さんだった。 ―ドキドキ。 顔と顔との距離が近くて ドキドキしてしまう。 あたしは完全に思考停止状態 になっている 「ほんと…手のやけるお嬢様だこと。」 そう言うと、海斗さんは ちゅっ とあたしの額に 優しくキスをおとした。 「あっ…ありがとう…」 「ああ?聞こえないな?」 完全聞こえてるだろっ!! だってだって、 顔がニヤニヤしてるもんっ 「助けてくれてありがとうございました、海斗さん!!」 「よく言えました。」 ちゅっ 今度は鼻にキスをした。