校舎を出たところに佇む街灯に照らされているおかげで、有斗の白い吐息が鮮明に見えた。 学校の敷地内からは、もう完全に人の声は消えていた。 冷えた空気に、澄んだ冬の空には満天の星。 「行こ、ちゆき」 マフラーを巻き直してから有斗の隣へ駆け寄ると、ローファーの靴底とコンクリートが音を立てる。 ぱちぱち、 粒の揃った音は、まるで。 「───楽器みたいだね」 あたしが言うと、少し驚いた顔をしてから有斗がとても嬉しそうに笑った。 ***fin