「あれっ、龍?」 いきなり名前を呼ばれて振り返ったら買物袋を持った未来がいた。 「未来、買い物なんてすんだ」 「しっつれーな!」 なんて俺と未来が喋ってたら咲が弱々しく俺の服を掴んで、 「りゅ、龍ちゃん…、お肉買いに行こ?」 か細い声で言ってきた。 こいつは俺を殺す気か。 上目遣いとか、やばすぎ。 「わりい、未来。姉貴と買い物来てんだ」 俺がそう言うと咲が笑顔になった。 単純な奴。