『よし!いい子!』 「子供扱いすんな」 『あたしから見たら子供ー!』 「…サンキュ、由里」 俺がそう言うと、 『ん。でも、もう咲は自分の気持ちに気付いたんだから泣かせたら許さないからね?』 んなの、 「お前に言われなくてもわかってる」 『お前呼ばわりすんな!』 電話越しの由里の声は優しく笑ってた。 待つよ。 咲、お前が言ってくれるの。 できるだけ待つから。