「咲!」 5分くらいしたら由里が息を切らして近付いて来た。 「何があったか知んないけど泣け!」 そう言って抱きしめてくれた。 その途端また目頭が熱くなって、私は子供みたいに声を上げて泣いた。 「由里、ありがと…」 「もう大丈夫…?」 「んっ」 笑顔を見せると由里はホッとしたのか私の横のブランコに座った。 「なんかあったの?」