「おはよー、龍ちゃん!!」


「…ん」


一ノ瀬咲。
高校2年生。
そして目の前にいる眠そうなのが私の義理の弟、一ノ瀬龍一。通称龍ちゃん。


両親は海外へ仕事に行ってて、この家には龍ちゃんと私の二人。


龍ちゃんと会ったのは確か私が小2で龍ちゃんが小1の時。


昔は私より小さかったのに、今では私より随分大きい。


「コーヒー飲む?」


「…いらね」


そして、何より冷たい。


…反抗期?