ご主人様の魔法


なぜか緊張してしまう。

二人きりになるのは初めてじゃないのに……。

部屋に入ると、大きな窓の向こうにライトアップされた観覧車が見える。

「わぁーっ!!!」

思わず窓に駆け寄った。

隣に陸も歩いてきた。

「きれいだな。」

「うん。」

少しの間二人で観覧車を眺めた。

さっきの緊張は無くなっていた。