陸とあたしは学校の門まで一緒に歩いた。 「本当に送らなくていいのか?」 「うん!ありがとう。ところで、陸の家はどこなの?」 「ん~…。あっち。」 「いや、あっちじゃわからないよ。」 「そんなに言うなら俺ん家来るか?」 怪しい笑みを浮かべながら陸が近づいてきた。 「いやっ、大丈夫です!さよならっ!!!」 あたしは急いで家に向かって走った。