「好きだ……。」 すごく甘い声で……。 すごく小さな声で……。 耳元で囁かれた……。 体が震える。 これって……、 もしかして……、 あたしと同じ気持ち……?? 「ちゃんと聞いてた?」 あたしはおもいっきり首を縦に振った。 その勢いで頭が陸のあごに当たった。 ――ゴンッ 「痛ってっ!!!」 「あっ、ごめんっ!!!」 顔を上げると、陸と目が合った。