「えっ?何て言った?」 蘭には聞こえてなかったみたいだ。 よかった。 その後も蘭はしつこく聞いてきた。 恥ずかしいっつうの…。 絶対、今顔赤いだろうな。 でも、夕日のおかげでバレなかったかったみたいだ。 そろそろ帰るか。 寒くなってきたし。 「さぁ、帰るか。」 俺は立ち上がって言った。 「うん…………。」 俺は歩き出した。 でも、蘭はベンチに座ったまま。