美野里の目の前には、あの知らない男の子。 男の子の方も硬直している。 面白い。 「ねぇ、陸。あの男の子って、木村くん??」 隣に陸が来たので聞いてみた。 「ん?あぁ。もしかして、あれが…、」 「美野里だよ。あたしの親友なの。」 「そうなのか??留依は俺の友…、じゃなくて、親友。」 へぇ~。 陸にも親友いるんだぁ。 しかも、友達って言いかけて言い直したよね? なんか照れてるし。 「ふふっ。」 思わず笑ってしまった。