村のなかは戦場のようだった。

「うおお!!」特注の斧を振りかざし勇猛な年寄りはバタルを撃退していく。

一方恐ろしい顔の武装したグリズリーも負けていない。長い爪で何十という敵をなぎ倒す。

「おぉ!ダンよ!お前もやるな!」

「主には負けます…。その老体にムチ打って。」

「ハッハッハ!言うのぅダンギス…。行くぞ!!」

緑の中瓶を開けミールはダンギスに乗ると風を纏い、黒い群れに突撃する。風の魔法で防御し、斧を振り回していた。


あちこちで家に防御の魔法を張り巡らし、腕に覚えのあるものは戦い。魔法薬の香りと煙に炎で村は包まれていた。